第26回日本摂食障害学会学術集会

大会長挨拶

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第26回日本摂食障害学会学術集会

大会長 中里道子

(国際医療福祉大学医学部 精神医学 主任教授)

第26回日本摂食障害学会学術集会を、2023年(令和5年)10月21-22日(土・日曜日)に、国際医療福祉大学東京赤坂キャンパスにて開催させていただきます。

日本摂食障害学会は、1997年に日本摂食障害研究会として発足以来、年1回の学術集会を開催し、本大会で26回目を迎えることができました。2015年からは、Academy for Eating Disorders (AED)のパートナー機関の一つとして、国際的な学術団体と共に、摂食障害の予防、治療、支援法の普及啓発、病態解明を目指して、摂食障害に関連する領域の学術、臨床、研究開発に対する役割は益々高まっております。摂食障害の治療、支援、病態解明の臨床や支援、研究等で活躍されている先達の先生方、多職種の専門家、研究者の方々のお力添えにより、今回、第26回開催を迎えることができましたことに心より感謝申しあげます。

この度、第26回日本摂食障害学会学術集会の大会長を拝命いたしまして、身の引き締まる思いで大きな責任を感じております。

本大会のテーマは、「Bridging Gaps Towards Standard Practice and Beyond スタンダードケアの輪を育もう、未来へ」です。

摂食障害のスタンダードなケアに関しては、国内外で身体管理、心理療法や生物学的治療に関する様々なエビデンスが蓄積されております。こうした治療法は、主に海外で実証されてきましたが、わが国の臨床現場で、私たちの地域、医療現場で、スタンダードなケアをどのように提供し、実践、普及していくか、といった課題に関して、メインテーマに企画を組みました。

摂食障害の病態生理の解明に関する国内外の研究の分野でも、日進月歩で知見が蓄積され、病態解明は新たな治療法の発展に寄与すると考えられます。世界の研究施設と協力し、病態解明やスタンダードな治療法の確立に向けて、国内外の支援の輪、学術的なネットワークの輪がより一層広がっていくことを祈念し、本大会を企画しました。

摂食障害、特に神経性やせ症は、致死率も高く、併発精神障害、様々な身体合併症に対する心身両面、社会的支援を含めたトータルケアが必要です。スタンダードなケアを私たちの地域で普及、実践し、目の前の患者様に良質な医療、支援を提供することは、病気の症状改善、当事者や家族の苦悩を軽減し、社会生活機能の改善にもつながります。

本大会では、会場での参加が難しい方も参加いただけますように、スタンダードケアの心理療法に関するオンデマンド配信のワークショップも企画しております。

世界中でCovid-10パンデミックの状況が続く中、当事者、家族、支援する多職種スタッフの皆様も、日々摂食障害の回復と病態解明に取り組んでおられるかと存じます。学術集会での支援の輪を広げ、当時者と家族を取り巻くすべての支援者の輪が広がり、スタンダードなケアの普及に向けて、活発な議論をしたいと考えております。未来に向けて勇気と英知、支援の輪を育む場になりますことを、切に願っております。

大会のプログラムは順次、学会ホームページに公開します。
摂食障害学会会員はもとより、多職種の多くの皆様方のご発表、ご参加をお待ち申し上げます。

中里道子